マドモアゼル・モーツァルト稽古場トライアウト公演に行ってきました。

23日、神戸から日帰りで、町田の稽古場で行われた
「マドモアゼル・モーツアルト」のトライアウト公演に行ってきました。

稽古場ですから、衣装も照明もありません。
セットも高さの関係で上半分なし。

隠すこと・ごまかすことなど出来ない、稽古場でのトライアウトです。
衣装は確かにないですが、人間達は色つきの稽古着、
精霊達は白の稽古着で、区別されていました。


見学席は2階の窓の外に一番大きな稽古場側に出ている
「キャットウォーク」から。

一番大きな稽古場といっても劇場のステージサイズですから、
ステージの最前列は覗き込んでやっと見えるところ。
群舞のステージングはその分よく見えます。


キャストはマイクもつけて・・・です。


「マドモアゼル・モーツアルト」12年ぶりの再演です。
作品としては完成度がかなり高いものと思います。
作品が理解しやすいです。

人間達を演じるベテラン勢の落ち着いた存在感のある演技と、
Ｒカンパニーの主役級を含めた質の高い精霊達のアンサンブル


その舞台の中央にいるのが、新人二人。初舞台です。



この作品の過去のモーツアルト役は土居裕子さん。
あの時のイメージはモーツアルトがしっかり舞台に存在していて
彼（彼女？）の回りに、彼の人生に関わった人達がいるという
印象が残っています。もちろん妻のコンスタンツェも。



今の段階での印象は・・・
周囲のいろんな人の中に高野モーツアルトがいる
コンスタンツェの人生に影響した、サリエリの人生に影響した
そんなモーツアルト。

モーツアルト自身は、音楽以外には興味がない。
オペラの精霊達の中の自分の世界に生きている。


そう、周囲に支えられている、
この作品における今の新人そのもの。
まだまだ、大きく変化していくと思います。


コンスタンツェ役の安彦さんも新人。
でも、しっかり役として生きているんです。
大好きな人と結婚できたのに、その相手が女だったなんて！
そして本当に大好きな男性と出会えたのに一緒になれない
その人生を受け入れてモーツアルトを支えた女性

彼女の生き方につい感情移入してしまいます。


開演まであと1ヶ月。
今回のトライアウトでの意見等も加味されて、
まだまだ練り上げられて、更にいい作品に仕上がっていきます。


そうそう、ミュージカルに欠かせない音楽は耳慣れたモーツアルト
そして、小室哲哉さんです。
でもね、誰が書いた音楽かなんて関係ないです。
素晴らしいミュージカルです。それは間違いないです。




自分の才能を精一杯発揮し、「モーツアルト」が生を終えることで
再生したものもあったでしょう。
コンスタンツェの愛・人生もまたしかり。モーツアルト自身も。

精一杯生きることの素晴らしさをこのミュージカルをみて
多くの人に感じてほしい・・・そう思います。


音楽座ミュージカルＨＰ
http://www.ongakuza-musical.com/